 | 2002.4.21 |  |
 | 「ここが違う!小沢日本一新と小泉改革」 講師 自由党参議院国会対策委員長 参議院議員 平野貞夫 |  |
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▼はじめに
こんにちは。昨年の参議院選挙、本当に皆さんに御世話になりました。大接戦で真に残念でございましたが、一万票の差で惜敗致した、岡島君の実績は、この千葉県の歴史に残るものだと思います。新しい将来、すぐ先の将来につなげる大成果であったと思います。皆さんのおかげだと思っております。本当にありがとうございました。
私も実は関東平野に住むようになりましてから、50年になりますが、そのうち40年近くは、千葉県で住んでおります。学生時代もそうでございました。役人時代もそうでございます。現在も東葛飾郡沼南町に家がございます。選挙のときには、東葛地区を担当致しましたのですが、ちょうど千葉県というのは、日本の縮図だと思っております。地形的に言っても、地勢的に言っても、経済的に言っても、非常に日本の進んだ文化を持っている部分と遅れた部分が一つの県にこれほど典型的にある県は、ございません。そういう県が、これから良くなるという事は、非常に日本の将来を、占う元になる訳で、ございます。ちょうど岡島君が,これから挑戦しようとする千葉市と市原市の境が、その千葉の進んでいる部分と,遅れている部分の境でございまして、是非ひとつここから新しい日本を作り上げる発信地にしていただきたいと、どうぞ宜しくお願いいたします。座らせて、いただきます。 実は、私は、4月1日に学校法人昌平黌という、これ徳川家康が作った小石村ですが、そこが残っていまして、ここが作っております東日本国際大学という大学が、いわき市にあるのですが、そこの客員教授になって初めて、人様の前でお話しするわけでございます。本当はこのちょっとアカデミックな学術的な話もしたいのですが、なかなか、政治問題が山積しておりますので、かなり生臭い話も含めて本当の構造改革は何であるかと、どうすればいいかということをひとつ皆様の前で、ご紹介したいと思います。
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▼永田町で流行っている歌
最初にこの配布しております、資料をちょっと説明させていただきます。まず「ここが違う小沢日本一新と小泉政治」というのは、今年の1月6日に小沢政治塾での一般的講義を最初に私がしたものですから、それをおこしたものでございます。本年度の総予算を材料に、小沢日本一新と小泉政治が、どこが違うのかという事を指摘して、小泉政治の批判をしております。それから、自由党がややこしい分裂を、あるいは結党のというややこしい、経過を辿っておりますので、少しそれをわかりやすくミニ自由党史ということで、様々の誤解もありますので、整理させていただいております。それと、現在の自由党が、何を目指しているのかということが内容でございます。それから、もうひとつの「北方領土、機密費問題、そして経済の再生、教育改革」という冊子がございます。いずれも私の政治団体の機関誌でございますが、これは参議院の予算審議中3月17日、私が徳島市で講演したものを載せさして頂いております。 実は徳島に行く飛行機の中で、「よこはまたそがれ」という演歌を飛行機のイヤホンで聞きまして、はっと思いまして「たそがれ自民党」という替え歌を作ってですね、23ページに載せておりますが、講演の最後に、難しい事を言うより歌でわかりやすく説明した方が、良いという事で、田中眞紀子さんと、鈴木宗男さんと、加藤紘一さんをテーマにしました。「加藤紘一消えて消えてしまった」という替え歌にしたのです。これが永田町で大変流行りまして、先般朝日テレビの12時からの番組で収録にきまして、おだてられて調子に乗ってちょっと歌いましたところ、それが放映されて、100通ぐらいメールがきました。1通だけ極めて厳しい抗議がございました。それは、コメンテーターの島君という毎日新聞の経済部の記者をしていた男で、昔、政治家田中角栄という本を早坂茂三さんが出したときに、私が80%、彼が20%ゴーストライターした関係なのですが、その島さんが、経済が悪い大変なときに政治を茶化していると、だいぶ批判したものですから、その影響で1通だけインターネットのメールで平野はまじめに政治をやってないというご批判を受けました。あとは,女房と妊娠7ヶ月の長女が怒りまして、ちょっと長女が腹痛を起こして入院したんですが、入院したのはお父さんのせいだと、もうみっともない事をしないでくれといわれただけです。だいたいの方は、評価してくれております。
明治22年憲法が発布された頃、自由党というのがありまして、板垣退助の演説をしても、なかなか大衆に政治がわからないということで、川上音二郎という人が、「オッペケペ節」いうのを作っております。ご存知の方がいると思います。「自由と民権知らない人に自由湯(じゆうとう)をば飲ませたい」自由党の党は、お湯という字ですが、要するに演歌というのは、これから始まるのです。演説のかわりに歌を歌って政治をわかりやすくする。これがやっぱりコメンテーター、知識人にわかってないんですね。私は厳重な抗議をしておきました。それから三つ目の資料ですが、これはダカーポという若い人向けの雑誌がありまして、2月から4月にかけてちょっと異色の作家の宮崎学という男がおるのですが、私を材料にして書いた『永田町番外地、平野貞夫「民主主義」の原価』というかなり厳しいものでございます。今日の話と重複するかもわかりませんが、御高覧頂ければ大変ありがたいと思います。
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▼小泉首相の構造改革はインチキだ
そこで今、緊急に構造改革というのに何をしなければならないかということですが、小泉首相の構造改革というのはインチキです。小泉さんは、不良債権の処理と特殊法人の改革と国債30兆円枠を守る−国債30兆円枠というのは、財政再建ということだと思いますが−、この3つを構造改革と言っております。とんでもない話だと思います。こんなものは自民党の失政の後始末なんですよ。本来ならば、私らが言うように十年前にやっとかないかんという事ですよ。それを構造改革と言って、いかにも良い事をしているようにPRしている。こういう発想からも、小泉さんは間違っているという事ができると思います。従って、自民党の失政の後始末ですから、自民党の中ではこれを失政と思ってない人がたくさんいる訳なんですね。ですから、自民党のままでは、構造改革は出来なくなっているという現状を御理解頂きたいと思います。
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▼自民党口利き政治の実態 (1)井上前参議院議長の辞職
最近の政治的出来事の中で、あ、これが構造改革だったのかというのが思い出される事件がたくさんあるわけですが、その中から典型的なものを2つだけ取り上げて、ご説明したいと思います。 皆さんのご承知の例の井上裕さんという参議院議長が、4月19日に議長の辞表を出しました。この問題の本質は何かということ、これをご理解頂ければ、緊急にやらなきゃいかん構造改革は何かということが、おわかりいただけると思います。
実は、この井上議長が議長職を辞めた直接の原因は、私の住んでいる所ですが、沼南町と鎌ヶ谷市、白井市の共同事業体による産業廃棄物の附帯施設、「さわやか軽井沢」というお年寄りの方達、地域の人達が、(まあ温泉、御風呂ですか、)入れる施設のようですが、ここについて、政策秘書が口利きをした。井上議長本人も関係があったというテープが公開されて,7億7千万円の工事で6千4百万円のパーティー券などを入れた口利き代を井上さんが取ったということで、これをサンデー毎日が、4月1日に報道した。 井上さんが、2回に渡って釈明したけど釈明すれば釈明するほどつじつまが合わなくなって、とうとう野党が関係者を証人喚問しようじゃないか、真相解明できるまで本会議に出ないとこう言われたものですから、国会混乱の責任というわけのわからん理由で辞表を出したというものでございます。これは当初、12億円の工事の5%の6000万円を口利き料としてくれと言う、話だったようでございます。仮に、この最初12億円のままでしたら,その5%と別にそういう筋に流れていたと思います。井上さんは、5%の口利き料を取ろうとしたというのがこの事件からわかっております。 実はですね、この事件だけでなくてこの廃棄物処理場の本体の工事が80億で3年ぐらい前に完成していたようですが,当時千葉県選出の自民党の議員を中心に約4名の方に口利き料で巨額な金が動いたという情報がありまして、警視庁が捜査始めていた事件でございました。他の大きな問題が起こりまして、うやむやになったのですが、これを契機に検察・警察が調査を始めたようでございまして、この井上問題はこれからだと思います。
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▼自民党口利き政治の実態 (2)ムネオ・加藤問題
このほかにも、最近皆さんがご承知の、例の北方領土のムネオハウス、これはいろいろ言われています。 4億2千万円の価格で、地元の建設会社が落札したのを横浜の大きな大手の会社に二億円でまる投げしている。2億2千万円が何処かへ消えている。それから,去年判明したのですが、八幡浜の県道のトンネルで、19億円で地元の建設会社が入札して、それが例の許永中事件で有名になりました若槻建設に13億円でまる投げして6億円が消えている。13億円で3億3千万円位儲かっているそうです。3億3千円、建設省にはそういう通知がいってるそうです。 加藤紘一の秘書さんが様々な口利きで、いったいどのくらいの金を集めたかは分かってません。それから、業際研という鹿野さんという元民主党の議員の秘書をやった方が、口利きコンサルタント会社を作って、全国の自治体に色々お世話をして、これも巨額な金額です。徳島県知事、茨城方面の首長が捕まっております。
この公共事業というのは、皆さんご承知だと思いますが、指名競争入札するときにも、これに参加するため、色々政治家に口利きをしてもらうわけです。実際談合で話が決まったとしても、あるいは談合が出来なかったとしても、様々な政治家の口利きが入るわけでございます。そして話が決まって、工事をするという仕事をする時に、いろんな資材が入るわけでございまして、またこの業者にその資材を使ってもらうというので、国会議員・地方議員を含めて様々な口利きがあるわけです。
したがって公共事業で政治家、これは国・地方を入れてですね、その政治家が絡まない話というのはほとんどないと。99%口利きに絡んでいるのは、別に、道路や建物だけじゃございません。社会保障の費用でもそうですし、教育関係でもそうでございますし、国が出す補助金をはじめあらゆる出費にこの政治家の口利きが付きまとっているのが日本の現状でございます。もちろん、その他の国でもないわけではございませんが、こんなにひどい事はございません。先進国の国ではですね、そういう事をやれば、すぐ罪になる仕組みになっております。
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▼自民党口利き政治の実態 (3)予算からみた政・官・業の癒着
じゃぁ、一体全体、この国民の税金あるいは、借金である国債で作る予算、今年は81兆2000億円位の国の総予算ですが、この中で、そういう公共事業・社会保障・教育関係のもの、一切を入れて、どのくらいその国民に、直接国民のために、あるいは自治体のためにその直接使われない、(使われるまでピンハネ、ピンハネというのは言葉悪いのですが)金はいくらかという事、当然試算をしてみないといかんわけですが、会計検査院というのがあるのですがここが全く役に立っておりません。だいたい、大蔵省と国会事務局と会計検査院の官僚から院長が出るという仕組みで、要するに身内で検査するという思考でございますので、昔ほどシビアな検査はほとんどしません。しかも、全体の8%ぐらいしか検査しませんので、それは、どんな事が行われているか全くわからんというのが実態でございます。
私は、33年国会事務局で仕事をした関係で、わりあいというのはおかしいですが、政治の表と裏の間にいたので、この位じゃないかという事がだいたいわかるんですが、丸投げをする工事、丸投げをしなければ、例えばゼネコンが30〜40%ピンハネする。その中で、政治家にまわすというこんな構造になっております。大雑把に言いまして、10%位、あるいは15%位のものが、そういう口利きといいますか、直接仕事にかかわらない、仕事に関わるに至るまでの、経費としてうやむやになっている。
これは要するに、別の見方をすれば、自由民主党という政治支配に使うためにそういうものがピンハネされているという事が言えると思います。従いまして、私は、81兆のこの今年の予算の中で、10兆は今年も間違いなくこういう形で、うやむやになっていると思います。もちろんこれは、国会議員だけじゃございません。首長あるいは地方議員の方にも回る、全体的に自民党という政治支配を継続していくために必要な費用、贅沢して家を建てたり、あるいは悪いことしている人がいるかもしれませんが、そういうものに私は使われていると推測しております。 これは、はっきり言いまして、特定郵便局長さんの選挙運動の仕方だとか、土地改良組合の人達の自民党の運動の仕方だとか、医師会また歯科医師会、申し訳無いですが、こういうところの単価を上げる、そのために自民党に献金する、政治家に献金する。そしてその結果、今までは、新しい単価の中にそれが折り込まれてくる、こういう仕事というのが、ほとんどこういう形で、税金、予算を吸い上げる、政治が腐っていくというそういう中で、行われてきたわけでございます。
はっきり言いまして、55年体制あるいは、50年ぐらい続いた自民党支配というのは、これでやってきたわけでございます。ですから、国民の多くの人が、90%近い人は野党の立場の人であろうと、自民党で飯を食っていたというのが日本の政治の実態だと思います。役人やっておりました私なんかも、その通りでございます。ただ経済が右肩上がりで成長していく時には、これはよく目立ちませんし、また社会党など野党もこのお零れでやっていきますので無理やりにその政権を奪おうとする戦いをするつもりが無いならば、そのお零れに満足しながらやっていけば、反対!と時々乱暴なことしておれば、格好がつくわけですから、55年体制というのは、運営できたわけでございます。
ところが日本の国の経済がこういうような状態になって、しかも700兆に近い、国・自治体の赤字を持つというような状況になって、経済の回復の見通しも全くない、と、どうするかということが今迫られているわけでございます。従いまして、はっきり言いまして、私はこれを自民党支配に使われている金の10兆前後の金、これを有効に使うということで、日本の再生はそんなに難しい事ではないと思います。 例えば、自由党は、補助金制度を無くそうと。補助金制度というのは陳情政治でございますから、様々なそういう口利きとか様々な無駄が発生するわけでございます。これを交付金で自治体なら自治体あるいは、団体なら団体を信用して一括交付する事により、どのくらいの経費が削減できるかという事を計算しますと、これ経済企画庁の経済研究所でやった事があるのですが、約8%です。全体で今、20兆近くいろんな補助金がありますから、これの8%ですから1兆5000億ぐらいのものがすでに有効利用ができるとこういうことで計算が成り立っているのでございます。
社会保障費だってですね、約18兆ぐらいあるのですが、はっきり言って一兆は直接の現場に行ってないわけです。様々な団体や、様々な政治家や様々な仕切りの中で、自分達の既得権が失われないような使い方がされている。これは本当にひどいものでございまして、公務員住宅を建てる、1坪の坪単価が約70万でございます。ところが今、民間のマンションがですね、高級なマンションが50万、合理化で立てているでしょう。その分の単価の金なんかも分けのわからん所へ行っているんです。こういうことの改善が必要だと思います。
それと、10年昔に比べまして物価は、10%あるいはものによっては20%安くなっています。ところが、役所、国も自治体も一銭も予算上の節約はしておりません。そりゃ全部とは言いませんが、僕は10%や5%の節約は当然すべきだと思います。そうしますと、15兆場合によっては20兆の財源が出来ます。この国債の借金返し、あるいは構造改革には金がかかります。もちろん税制改革の中で大幅な減税も必要になります。基礎的社会保障の整備も必要になります。こういうものに使えば、日本の国がそんなに衰えているわけではないと思います。なぜそういう事が出来ないのか、それは自由民主党を支えているそういう制度を解体できないから。解体したら、自由民主党というものが成り立たないからでございます。
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▼峠を越えた自民党政治
私も自由民主党の国会議員を3ヶ月やったのですが、自由民主党に推薦されて10年前に高知の地方区から当選させていただいたものです。自由民主党は、昭和30年・40年・50年と大変良い政治をしましたが、悪い事もしました。役割は終わっている訳でございます。 自由民主党をもうなんといいますか、減価償却しないことには、もう日本の国は成り立たなくなっているというのが、正直なところ、現実になっておりまして、これだけ疑惑がいろいろ出てきますと、ボツボツ自民党の支持者の方も本当の事を御理解され始めておるわけでございます。 私は金曜日、埼玉県の川口市の会合に行って話してきたのですが、自民党の支持者の方が相当来ておりました。不動産協会の方とか、土地調査士の方たちとかそういう自民党を支持している人達が、よく理解をしていただけるようになっております。公設秘書のピンハネもその中の一角ですし、本当に働いている人、本当に苦労している人のところに、国のお金が回らなくなっている仕組みを直すためには、自民党にもう遠慮してもらうしかない、自民党の国会議員でもだいぶわかっているのですが、ここのところがいよいよ峠に来ているという状況です。
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▼国会運営と機密費
それからもうひとつはですね、加藤紘一さんが使ったと称する、共産党が暴露した内閣機密費の問題の本質でございます。これもやっぱり構造改革にかかわる事でございます。まあ時間の関係であまり詳しい事は言えませんが、平成3年の11月から平成4年の12月までの官房長官が使った機密費約一億二千万の中身なんですが、恥ずかしい話でございます。実は私その頃、衆議院の委員部長という国会運営の事務局の責任者をやっておりまして、加藤官房長官からしょっちゅう電話をもらって相談にも乗りました。いろんなことがあったのです。共和事件が起こって鈴木善幸さんが、一億貰ったとか返したとか、塩崎さんという自民党の議員が証人喚問で、議員辞職したように宮沢政権にとっては大変な時だったのです。率直に言って、PKO法案と言う法案を衆議院で強行採決しまして、この後処理で金がかかったようです。加藤さんはあれを見ると効果的な金は使ってませんですね。ほとんど自分のために使ったようなものでして、PKOの強行採決をやった林芳雄という委員長に年明けで一千万渡したとか、それから、公明党の権藤さんとかに背広代を渡したという点が多少引っかかるところです。
要するに、55年体制、自民党と社会党でやっていたその政治というのは、内閣の機密費、昨年までだいたい内閣にくるのが15〜16億ですか、それから外務省から20億ぐらい上納されるという40億近い金でやっているようなのですが、内閣の機密費っていうのは、本当はいるのです。やっぱり日本の危機管理だとか、北朝鮮のやっぱり機密事項をですね、いろんな情報機関に金を渡して取って来るとか、ロシアの動向を探るとか日本のその基本的な国益を守るためには、やっぱり人に言えない、すぐ世間様には言えない、説明できない金はいるのです。しかしそういうものに、実は多少は使っていたかもわかりませんが、ほとんどの日本での内閣機密費は55年体制の中で、野党を買収する為に使っていたわけでございます。野党対策費でございます。要するに、アメリカとソ連が冷戦状況で、自民党というものをおかしくしたら、日本が社会主義になるかもわからないという危険がございました。従いまして、野党がいやがる法案を通す時に、あるいは常日頃,野党には内閣の方あるいは自民党の方からそれぞれ手当てをして、自民党がおかしくならないようにという事をずっとやってきたわけでございます。
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▼55年体制が残したもの
私も、園田直副議長の秘書を2年、前尾繁三郎議長の秘書を4年、合計6年そういう仕事をしておりましたので、当初は、竹下官房副長官の所に、国会対策費を園田直さんの代理で月々貰いに行った。運び屋をやったり、あるいは前尾議長の時には、前尾議長は、野党の議員の盆暮れとか、海外旅行に内閣からきた金を配るのはおかしいと言う事で、俺は手をつけんと言うのを、慣例があるものですから、私が野党の議員さんに配ったりという仕事を実際やってました。私も情けないと思いながら。しかし、55年体制、米ソ冷戦のときにですね、自民党を壊すわけにはいかんというような気持ちで仕事をしました。 しかし、冷戦が終わって、日本が自立して本当に世界の中で生きていくためには、国の意思、国家の最高機関の意思というのは、国会で法律を作ることでございますが、それを金で野党を買収するような事は、これは辞めるべきだと言う事で、当時の小沢自民党幹事長の指導のもとで、そういう政治を辞めようという事で始まったのが、政治改革でございました。そういう、思い出のものでございますが、その内閣の機密費の問題が実は55年体制の継続として今でも続いている。
特に申し上げたいのは、今もう我々のように機密費を配っていた人間が野党におるものですから、もう野党に機密費を配るということは、堂々と出来ないわけですが、やっぱり、連立政権を維持するというような行為では使われていると思います。ですから、この機密費問題は、日本の政治運営、政治構造の象徴する問題でございまして、機密費をやっぱり本当の日本の国益に使うというような政治にどう変えていくかということが、構造改革の非常に大事なところでございます。 今私が、2つ緊急課題としての構造改革を申し上げましたが、それは約10兆ぐらいにのぼる自民党政治支配を続けている補助金あるいは、国の様々な経費のピンハネこれを辞める事。私達は入札干渉罪を設置しろとか、あるいは官僚と政治家との接触をやめさせるとか、あるいは補助金を計画する担当の役人と補助金を交付する役所を区別するとか、そういう政策を提言しているところでございます。
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▼仲良しクラブ、参議院の改革
それともう1つ、内閣機密費に象徴される政治の構造改革でございます。どうも参議院で、この問題が残っているようでございまして、後ほどお話ししますが、その議長は第一党から出さなきゃいかんとか、あるいは、議長のもとで仲良くやろうということは、実は裏にこういう様々な、手当てといいますか、そういうものが今まであった。で、こう言う事をやっぱり打破してやめて、国民の皆さんが本当に関心のある必要な問題を処理する国の意志の決め方ができる、そういう運営に、改革しなきゃだめだ。これが、緊急な二つ目の改革でございます。
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▼小沢一郎と小泉純一郎はここが違う (1)構造改革の考え方
それと、岡島君から、小沢一郎と小泉純一郎、どこが違うかと言う事を皆さんに言ってくれという話でございます。名前は非常に似ているのですよ。沢と泉、一郎に純を付けるか付けないかという事で、非常に似ているのですが、根本的に人間性が違うのです。 皆さんもテレビで党首ディスカッションでわかると思います。自由党の持っている時間は、4分なものですからね、もうなにも言えないものですが。
小沢さんは平成元年にこのままではだめだというので準備を始めまして、平成5年自民党を出る間際に『日本改造計』という本を講談社から出しました。これは100万部以上売れたと思うのですが、この本は、その明治の日本の近代化、それから日本の戦後の改革、戦後の政治、これを全部にわたる制度改革をやろうという本でございました。 で、あの京都大学の経済研究所所長の佐和さん、これはイギリスの『第3の道』というブレアさんの政策を紹介する方で、有名な方ですが、この方が日本で最初に構造改革を主張したのは小沢一郎だと言ってくれているのです。ただし少し早すぎたということも言っているのですが。私は早すぎないと思うのですが、この日本改造計画に基づいて、私達は日本再興のシナリオとか、日本一新という本格的構造改革を作っているわけでございます。
要するに、小沢さんの考え方というのは、現在は産業・工業社会から情報社会に激変している文明の転換期だと、この文明の転換期にいつまでも日本人一人で生きてはいけないから、世界と強調しながらそして、日本の良き伝統や歴史を世界に広めるための仕組み作りにしようというのが、このねらいでございます。 そういう文明の転換というその問題意識、情報社会にどう対応するかという国造りをしようというのが、小沢さんの意思でございます。
それに比べましてこの純一郎さんの構造改革というのはわからないですね。私非常に好奇心の強い人間ですから、小泉さんが構造改革という言葉をいつから使ったかというのを調べたのです。そうしましたら平成12年、おととしの6月の衆議院選挙の個人演説会で初めて使っているのですね。しかも、1時間しゃべって一言ですよ。「行政の構造改革をせなあかん。」という、これはどうもですね郵政改革のようです。小泉さんは郵政改革をなぜいうか、特に意地になって簡保と貯金ですね、郵貯を民営化せよと言っているんですね。実は、小泉さんは、有名な大蔵族、銀行族です。ですから、銀行側の代弁として郵政の民営化を言っているだけなのです。構造改革は何もわかっていないのです。 この構造改革を言い出したのは、総裁選挙に出る時からです。これは竹中さんとか、そういう学者の言う事を口真似で言っているだけでございます。本当にそういう意味ではですね、あの口は上手でございます。短い言葉で話すのはいかにも構造改革の本家みたいな事を言いますが,まったく私は理解してないから、平気で不良債権の処理、特殊法人の改革、国債30兆円守るこれが構造改革だといって,見当違いのことを言っていると思います。これらの事も当然しなきゃだめですか、これは構造改革じゃないのです。そうゆうものが発生する仕組みを変えるのが、構造改革だと思っております。
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▼小沢一郎と小泉純一郎はここが違う (2)テロに見る問題意識
それからちょっと申し上げますと、小沢さんと小泉さんの違いは文明観の違いというのがございます。これが非常に面白いのです。 党首討論で時々出るのですが、例えば去年の9月のアメリカの同時多発テロ、この場合小沢さんがですね、そのテロの原因に「様々な経済的問題、あるいは宗教的問題、そういうものの解決思考を無くしては問題解決しない」と、「もっぱらブッシュ万歳、ブッシュ万歳では、ショウ・ザ・フラッグでは、何の解決にもならない」という主張を党首討論でしております。 小泉さんはこれに対して何にも答弁も出来ない、返答もできないという人です。
この間の4月17日の党首討論で小沢党首が、今イスラエルとパレスチナが非常にもめておりますが、そのパレスチナ側の自爆テロをですね、これは、テロなのか、民族自決運動なのかどっちかと思うかという事を問い詰めたわけですね。全然答えられませんね。これは、日本の総理大臣としてこれに答えられないのは失格なんですね。どうも原因を調べたら、質問の話がわからなかったようなんですね。ですから、えらいことにならないように、対処しなければならないという事を繰り返していたのです。 もちろんテロというのは、悪いのです。この現在の社会で、テロ行為は私も反対ですが、あの方法は悪いけど、あの自爆テロの背景は民族自決運動そのものではないですか。ですから、どうして小泉さんが、やり方は悪いけどあれは民族自決運動のひとつだとどうして言わないのでしょうね。 僕はアメリカに対するトラウマがあるからだと思うのですよ。こういうことははっきり言うべきだと思います。私も生まれが高知県ですから、過激でちょっと困っているのですが、ちょうど9月11日のあと9月の17日だったのですが、京都で高知県人近畿大会というのがありまして、国際会議場で1000人ぐらい集まっておりました。おまえも喋れといって喋らされました。坂本竜馬も昔は、初めはテロリストだった。アメリカの独立運動もテロで始まった行為といましたらねぇ、淀川製鋼の会長さんなのですが、「平野君、京都でそれゆうても言いが、東京では絶対に言うな。」と注意されたのですが、あの時代というのはやはりそう言う背景があるんですね。 今私はテロがいいと言ってるんじゃないですよ。テロと違う方法でやらなきゃいかんと思っていますが、まあ、そういう歴史があると思います。
それから人間観が違いますね。小沢さんは、あらゆる革命、これは大化の改新、フランス革命、イギリス革命、アメリカ独立戦争、全部入れてあらゆる改革は、「庶民が平等となろうとする目的だ」と小沢塾でも言いきっております。それから小泉さんは、人マネですね。米百俵だって自分がわかってないですね。それから、「和して同ぜず」なんて言う言葉も、論語の言葉ですが、何にもわからずに言っているだけなんです。ですから、総理在職中に息子さんをタレントにしたり、自分の写真集を出すと言うような、まあこういう事をやっているわけです。小沢さんの、あらゆる改革はやっぱり困った人、庶民がより平等になろうとする運動だと言う、私はここに小沢党首の魅力を感じるわけでございます。
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▼小沢一郎と小泉純一郎はここが違う (3)民営化の虚実構造改革の考え方
それでは小沢さんと小泉さんの構造改革の意見の違いを一つ、二つ紹介します。 道路4公団を民営化すると言って小泉さん約束しましたですね。皆さん、民営化すると言ったら完全に株式会社化する事だと思っているでしょ。ところが小泉さんのいう民営化は4つあるのです。独立行政法人にする事、特殊会社にする事、それから認可法人にする事、それから株式会社にする事、どれやっても小泉さんの民営化というのは民営化なんですよ。これインチキでしょ。
我々小沢自由党は、民営化といえば株式会社化する事なんですよ。みんなそいう風にしてだましているんですね。道路公団の国費3000億をカットしたといって今年の予算で自慢してましたね。そりゃ、カットしてますよ。この3000億はじゃあどこへ行ったかというと、道路公団以外の経費にまわしている。だからゼネコンさん困りません。私は道路は造るべきところは造るべきだと思うのです。造るべきでない所はやめろ。問題はですね嘘をつくという誤魔化しが一番良くないのです。
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▼自由党の有事法制に対する考え
また、こういう事を言っております。 有事法制が問題になっております。自由党は自衛隊のあり方安全保障の基本というものを議論せずして部分的に国民の権利をくくる事ばかり、作ったらだめだといっているんです。 テロ対策法の時もそうだったのですが、憲法が不十分なら憲法を変える、憲法を変えられないなら憲法に対する解釈をきちっとして国民の生命と財産を本当に守ろうと、その前提を確立して、国会の意思として確立して作るべきだという事を言っております。ところが、一切アメリカに言われたまま、米軍を動かすためにどうするかという視点だけでやっています。有事法制についても、誤魔化しでございます。
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▼「良識の府」の影で、〜参議院の実態〜
それと最後に参議院の実体ですね、日本の政治を悪くしているのは、実は参議院の自民党なんですよ。これが国民の皆さんにわかっていない。議長さんが変わる、交代を機会に、自由党としては参議院の抜本的改革をやらなーいかんと思っております。そのために、今までの談合ですね、第一党が議長、第二党が副議長というので、自由党は自民党の候補者を書きません。独自の人を書こうということになっております。
実は井上さんはああいう形で辞めたものですから、井上さんは今後ですね、議員をやっていけるかどうかというようなはめにおそらくなっていくと思いますが、次の候補者が、順番からいけば議員会長の竹山裕さん。この方は、幸か不幸か第一秘書が奥さんなのです、あれだけの大物で奥さんを第一秘書にして税金を乱用していることで、議長に出来ません。
それで実は第二候補が千葉のもう一人の人です。倉田さん。これも私もよく知っているんですが、村上さんの子分でKSDとの関わりもいわれていた人。そこで問題は斎藤さん。井上さんになる前に辞めた斎藤さんですね。再登板させよ。これも無理なんですね。要するに、非拘束の制度を導入しようという事で、無理やりにああいうおかしな選挙制度、イタリアのファシストが作ったような選挙制度、青木さんが導入する。それはいかんという事で、議長調停を出して失敗して辞めた人ですね。青木さんが議長になってくれと今日あたりは相当口説いているそうですが、本人も簡単には受け入れない。受けると格が落ちるという事で、議長候補者がいなくなっている。そのくらい困っているのです。
実は、その参議院には、私も参議院議員で、参議院の悪口を言っちゃいけませんが、良識の府という、昭和20年代に作った言葉がありました。これは参議院に緑風会という、保守政治家なのですが、学識経験者とか、小説家だとか著名な外交官だとか言う人が作った会が、非常に昭和20年代衆議院をチェックするのに良識的な判断をしていた。 ところが55年体制昭和30年以降、政党政治化いたしまして、参議院に残っているのは、これは、良識の府という看板だけでございまして、最近では昭和44年頃から悪くなっておるのです。良識の府の看板に隠れて悪さばっかりしとるんです。というのは、悪さが何故できるかといいますと、自由民主党の総裁を選ぶために、岡島先生はよくご存知だと思いますが、最近は選び方が変わったのですが、当初は衆参両院の国会議員で選んでた訳なんです。両議院総会で投票していたわけでございます。衆議院の先生と参議院の先生の一票が総裁選挙を選ぶのに変わりません。自民党の総裁といえば、総理になる人を選ぶわけです。したがって、参議院でどれだけ衆議院の候補者の票を獲得できるかという事で、参議院の自民党の先生方が非常に大事にされるという事がひとつあったわけです。そして参議院を実質的に牛耳っている政治家が、実は政治を牛耳っていたわけでございます。そういうのがずっと続いていたわけでございます。 従って私は、衆議院の事務局にいて、議長秘書なんかやったものですから、いかに参議院がでたらめな政治をやっていたか。自民党の先生方も多くの場合官僚出身族議員です。何々省から出るわけでございます。あるいは団体出身でございます。完全に税金を食いつぶす役割として出ているわけなのです。そんなものですからこの先生方は、任期は6年で安定してます。それで2回やってだいたい官僚出身の人は12年。それで引退します。10年経てば、互助年金という高額の年金がつきます。それで、引退していくと、こういうのがルートでございました。
こういう事をずっと続けておりまして、結局予算の配分、補助金の配分、口利きの多くは参議院の先生が関わる、そして官僚出身でない人達の金の集め方というのは、結局KSDの村上正邦さんのやり方、それから井上さんのようなやり方、こういうのが参議院の自民党の方の政治の実態でございます。社会党の方は組合出身の方が多ございますから、組合と政府のなれ合いが、参議院に反映、そして、衆議院に抵抗するという格好を示しながら、仲良くやってきたというのが実態でございます。
こんな話があるのです。椎名悦三郎さんという、元自民党の大変な、立派な方、この方は昭和56年頃亡くなるんですが、長い間副総裁をやってまして、そういう汚れ役をずっとやった人です。この方の手帳は旧制高校の書生のような純粋な手帳をずっと残していたのです。前尾繁三郎さんと非常に仲が良くて、もう一人、灘尾広吉という人と「三賢人」といわれた方で、時々私もつかまって極秘話を聞かされたのです。昭和48年に田中内閣のときに実は大変荒れまして、130日会期延長をしたことがあります。そのときに参議院で、筑波学園法だとか防衛二法、国鉄運賃法など重要法案が5本ぐらい詰まりまして、結局大混乱になって、会期末に箱根で静養している河野さんの所へ椎名さんが二千万、これ当然内閣機密費でしょうが、持って行ってその時に河野さんが「2本で良いのか、法案通すのに。」と言ったそうです。河野謙三といえば、名議長といって尊敬されていますが。それが実態なのです。ですから参議院の改革無くして日本の政治の正常化はないと思っております。
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▼小会派は削られる
昭和28年ごろ、共産党がレッド・パージが終わって出てきた頃、4、5人で当時暴れまわっていました。そのため参議院で小会派の発言権をなくすために申し合わせをしたものがあります。10人以上じゃないと会派活動できないということで、議員活動をできなくしたわけです。これがまだ生きているのです。平成の14年に自由党が8人取ったんですが、会派活動できなかった。そこで我々は「国会改革連絡会」を無所属の会と作って15名で暴れまわっているのです。 8人ぐらいの会派では、テレビ中継で3分か4分しか発言出来ないのです。そんな馬鹿な議会がどこにあるんですかね。少なくとも一人の国会議員が発言したいといったら15分ぐらいの発言を許した上でやらなきゃ民主主義と言えないのです。そうやって小会派をどんどん削って、第1党と第2党じゃないと政治の運営が出来ないようにやってる参議院ですから井上さんみたいな人が議長になる訳です。我々は、この自由党は参議院改革むしろ参議院を廃止した方がいいのではないか、別の院を作った方がいいのではないかと、こんな展望を持ちながらやっているところでございます。
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▼小沢一郎と小泉純一郎はここが違う (4)市場経済原理
順番が前後しましたが、小沢党首が今一番悩んでいる問題、投げかけている問題、この市場経済原理といいますか、資本主義がこのままでいいだろうか、これをほったらかしていいだろうかという問題でございます。これも、小泉さんと小沢さんの非常に大きな意見の違う部分でございます。これも構造改革の非常に大切な所なのですが、小泉さんはですね、竹中平蔵さんに言われて日本をアメリカ化する事がいいと思っているわけです。ですから、社会保障も教育も何もかも市場経済原理を持ち込んでですね、競争社会、効率化しようとしているわけです。
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▼自由党が考える日本の将来像
これで一体、日本が成り立つのかというと、もちろん今の日本の市場経済原理は健全でないですから、それを健全化しなければいけません。 規制緩和だとか本当の意味の健全な競争をしなければいけませんが、市場経済原理を持ちこんではならない。特に教育だとか人権だとか社会保障とか、これはやっぱり国が責任を持たなければ、というのが我々の考え方でございます。 構造改革の対立している部分は、ここがひとつあるわけです。しからば、その理想的な市場経済原理は、どうあるべきかという事、今非常に模索しているところでございます。
そこで私達は、3つのことを前提に市場経済原理を動かそうという事を言っているのです。
1つは、基礎的社会保障はこれは国が責任を持つという事。 基礎年金、それから介護、それから老齢者医療これの保険料は国が持とうと、消費税で全部持つといって問題を起こしたのですが、消費税で全部持つというのはそう難しいものではないのです。12%くらいで、消費税を変えればいいのですから、食べるものは無税、教育についても安くする、無税にする。それで贅沢品を高くすれば良いのですよ。平均12%ぐらいで、この3つの保険料をやれるのです。しかし、それは国民の皆さんの意見を聞いてからなるわけですが、これは国が責任を持とうということ。 それから、地球環境の保全、教育、こういったものは、市場経済の原理より上に置こうということ。
これを守るということは、それからもう1つは、やはり国の国民の生命と財産を守るということ。そして世界の平和を守るというこの安全保障の確立、この3つを前提にして、自立した市場経済原理を機能させようというのが自由党の目標です。
「自然資本主義」natural capitalismの具体的な細かな政策は、ちょっと説明しませんが、そこでどういう方法があるのかという事を勉強中でございますが、ちょっとヒント的な物が出てきたのでご紹介します。 アメリカにそのポール・ポルケンという学者がいます。この方が、最近出した本で日本でも日本経済新聞から翻訳されていますが、ナチュナルキャピタリズム。まあ直訳すれば、自然資本主義。本の名前は「自然資本の経済」という名前になっていますが、この本をこれからの自由党の資本主義社会のあり方について、参考にしようとしております。
それはどういうことかといいますと、従来の物の価格、商品の価格というのは、原材料とかの経費と労働力、利益、これで商品価格というのを決めて、様々な流通競争してたわけですが、これからの資本主義は、それだけではだめだと。自分達が生きていく事で地球環境に負荷をかけている。地球の環境を大げさに言えば、破壊しているわけです。それを元に戻すために、必要な経費のある部分を価格として入れる、そして自由競争する、そういう地球環境の思想を入れた資本主義を作らないとだめだというのが、その本の趣旨です。
それと、機会均等という機会の平等だけでなくて、人間が生きる上での結果の平等、こういったものも、社会が一人の人間のためにフォローしていく、こういう社会にしなければならないということを今、党内中心に、小沢党首中心に議論しております。ポール・ポルケンという人が、面白い事を言っておりまして、東洋の思想に通じるものですから、調べましたところ、京都のお寺で修行した人なんですね。そして本人は自分の主張は仏教経済学と言っているという事で、私もそういうのに非常の感動しました。自分が客員教授としてやっている東日本国際大学でも、論語と大乗仏教というのは近いですから、その知恵を新世紀の政治の中にどう生かしていくかという事をテーマにして勉強しようと思っています。同時にそれを自由党の将来の基本的な考え方に導入していきたいと、こう思っております。
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